2022.10.7
増毛は自分の毛を増やし、薄毛を改善する方法です。
皮ふを移植したり、毛を直接植え込むため、美容クリニックなどで外科手術を行う方法として、現在も盛んに行われています。
ただし費用が高額で、一回行うと車が一台買えるくらいかかるとも言われています。
そのため、少しでも安く植毛したいと考えている方も少なくありませんが、実は植毛を費用だけで選ぶことは危険なことは、あまり知られていないのが事実です。
そこで今回は、費用だけで選ぶ危険な理由について解説し、安全な方法をあわせて紹介していきます。
植毛に興味のある方はまず費用だけで選ぶ危険性を知っておきましょう。
費用だけで安い植毛を選ぶ危険さは、一言で言うと人工毛を使っている場合が多いということです。
これは、あらかじめ用意した人工の毛なので、制限なく何本でも植毛でき他の場所が薄くならないメリットがあります。
しかし、推奨度の低さ、拒絶反応、頭皮の損傷、定期的なメンテナンスといった危険さも挙げられます。
人工毛の植毛は、手術を研究しガイドラインを策定している日本皮膚科学会で推奨度が低い手術になっています。
薄毛に対して効果がそこまで期待できない点や後述する危険性から、あまり行わないことを勧めているのです。
こういった事実は、あまり知られていません。
人工毛で最も怖いのは、拒絶反応です。
そもそも人工毛は、異物そのものであり、植え込むことで様々な拒絶反応を起こす可能性があります。
植えた毛が抜ける程度なら良いのですが、体調不良を起こしたり、頭皮のコンディション悪化で薄毛が進行するリスクも否定できません。
人工毛は、本物の毛ではないため、埋め込み方もやや異なる場合があります。
より強く植え込むこともあるので、毛穴の損傷につながるケースも見られ、定着しなかった人工毛を植えた跡に毛穴だけ残って炎症が起こる危険性も否定できません。
こういった、頭皮の損傷も安価な植毛では起こりやすいといえるでしょう。
定期的な植毛が必要な点も人工毛の弱点です。
成長しないために定期的な植毛を行わないと、どんどん抜けたり、伸びずに違和感が出たりします。
こういった外見上やメンテナンスの費用を考えると、かえって高くつくことすらあります。
このような危険性があるだけでなく人工毛は髪質が異なるので、違和感を覚えるといった方も少なくありません。 このように安価な植毛を行うと、人工毛植毛の施術によって、様々な不利益や危険な目に遭うかもしれないのです。
植毛の手術は危険で意味がないと感じたかもしれませんが、自家植毛を行うと、人工毛植毛のような危険性や見た目の悪さといったリスクが少なく、推奨された方法です。
この自家植毛とは、自毛植毛と違い、生えている自毛を採取して、薄毛の部分へ移植する植毛の手術です。
人工毛の代わりに自分の毛を使うことで拒絶反応や毛根が抜け落ちるといったリスクが少なくなります。
定期的な植毛もいらないので、一回の出費は大きいものの、メンテナンスで頻繁にクリニックを訪れる必要もありません。
確かに人工毛よりも高額な手術になってしまいますが、総額で考えるとむしろ安価な手術といえるでしょう。
自家植毛の方法は、後頭部や側頭部の紙を毛根から採取して、頭皮に植え込んでいきます。
植えた自毛はいったん毛根が残った状態で抜け落ちますが、残った毛根から新しい毛が生えてきてどんどん毛が増えるという仕組みです。
後頭部や側頭部など薄毛になりにくい場所から採取するので抜け毛になりにくく、定着しやすい方法でもあります。
毛穴ごと1つずつ採取する「FUE法」が現在の主流であり、メスを使わずに行われるので、頭皮への負担も軽くて済みますし、心理的な負担も少ない手術方法です。
ただ、一部のクリニックではメスで頭皮を帯状に切除する「ストリップ法」を行うところもあるので、事前にチェックしておきましょう。
多少費用が高いものの、安全な自家植毛を行うのがおすすめで、次の項目ではメリットについて解説します。
自家植毛には、仕上がりの良さ、安全性の高さ、完全に無毛になったところにも施術できるといったメリットがあります。
もともと自毛を使うため、髪質は同じです。
そのため、植毛した部分も違和感なく自然な仕上がりになるだけでなく、触った質感もそのまま自分の髪の毛が増えたのと変わりません。
植毛した以外の毛と同様に伸びていくので、自然そのものです。
安全性の高さもメリットです。
自分の毛や頭皮を使っているので拒絶反応が起こりにくく、感染症を引き起こしたり、毛穴が損傷したりといったトラブルも人工毛に比べるとはるかに少ないといえるでしょう。
自家植毛は、もともと生えていない部分に発毛できるメリットもあります。
完全に無毛になってしまった部分であっても移植して生着すれば、他の毛と同じように生えた状態になります。
場合によっては薄毛になる前よりもおでこを狭くするといったことも理論上可能です。
さらにけがをしてしまった部分や手術跡で無毛になった部分への植毛も対応しています。
このようなメリットから、自家植毛はおすすめできます。
自家植毛は安全で、仕上がりも自然なメリットが魅力ですが、施術を受ける前に知っておきたい注意点もあります。
それは高額であること、効果が出るのに時間がかかること、そして植毛本数に限界があることです。
費用はFUE法で1株あたり1,000~2,000円かかるとされています。
M字の薄毛の場合には500グラフト(約500株、髪の毛1000本以上)で50~100万円になります。
さらに禿げあがってしまっている場合は、数百万円かかるケースもあるので、費用面はデメリットとしか言いようがありません。
効果が出てくる時間も長いのが特徴です。
植毛した部分がいったん抜け落ち、そこから新しい毛が生えてくるのに数ヶ月以上かかります。
この間頭を坊主にするか、帽子をかぶるかといった対応を取らなければなりません。
自家植毛は、自分の毛を使っているので植毛に使える本数が限られてしまいます。
薄毛になりにくい後頭部や側頭部に生えている毛を使いますが、それでも移植するには限界があります。
どこまで植毛できるかを見極めるのも医師の実力といえるでしょう。
これらのデメリットをあらかじめ知ることで、有意義な植毛が受けられます。
安価な植毛をつい選びがちですが、技術面以上に人工毛を使っている可能性があることが多く危険です。
わざわざ植毛を行っても頭皮のトラブルを起こしたり、抜け落ちてしまったりといった目に遭うのは決して望ましい事ではありません。
そういった目に遭わないためにもで実績のある医師が執刀し、自家植毛を行っているクリニックを選び、適切な植毛手術を受けるようにしましょう。
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